滋賀の金勝アルプス(竜王山605m)・独特の奇岩とヒヤヒヤのスラックライン

週末は12月とは思えないぽかぽか陽気でしたね。滋賀県の金勝アルプスに登りに行ってきました。低山といえどもいろいろな表情を持ち、奇岩や磨崖仏が多くある独特の風景で、私は2度目の訪問ですが、今回も見ごたえたっぷり楽しめました。

JR草津駅東口から上桐生行きのバスに乗車し、20分ほどで登山口に到着します。駐車場をぬけ、シダが生い茂る登山道を進んでいくと、まずは落ケ滝に到着します。水量は大変少ないのですが、上にクジラの頭のような岩があるのが特徴的です。

庭園のような岩を積み重ねたような箇所もあり、表情豊かな飽きのこない登山道を進むと、大きな天狗岩が現われます。ロープや鎖がついているので岩といっても登りやすく、多くの人がワイワイ楽しみながら登っています。
登り進めていくと、なんと、空中綱渡りのように、ロープを天狗岩からその向こう200mくらい?を渡し、そのロープの上を歩いたり座ったりして遊んでいる人々がいました。たまに落ちたりなんかして、もちろん命綱をつけてるので大丈夫なのですが、見ているだけでヒヤヒヤものです。
どうやら、スラックラインというスポーツらしく、山の上で随分スリリングなことを楽しむ人がいるもんだと驚きながら暫し観覧。
稜線からは琵琶湖や近江富士などの展望が素晴らしく、人工的に魔法使いがのっけたんじゃなかろうかというような岩があり、不思議な風景が楽しめます。
この↓重ね岩、よっこらしょと重ねて、横を向いている生き物を作ったかのようですね。仏教が伝わる前は摩崖仏も無く、重ね岩のような奇岩や岩そのものが山岳信仰の象徴だったのかなと思います。縄文人は、岩を非物質化して自由自在にひょいと動かせることができたという説もあるとかないとか?、ほんとにそうだったのかもと思わせるような奇岩を目の当たりにすると想像が膨らんで楽しくなります。

また、竜王山山頂近くの金勝寺八大龍王本殿は、天之水分神(明治までは神仏習合により八大龍王と呼ばれた)を祀っているそうです。金勝地区に水を恵み与える神として信仰され、干魃時には雨乞行事が行われていたとのこと。
現在琵琶湖は渇水中、水位はマイナス70cm超えとなっています。雨が降って水位が増えますように!とお願いしてきました。
狛坂磨崖仏は、観音菩薩・勢至菩薩を従えた高さ約3mの阿弥陀如来坐像が彫り出され、その周囲に9体の仏像が浮かび上がっています。平安時代初期に新羅からやってきた渡来人によって作られたと伝わる古代遺跡です。一帯は平安時代建立の狛坂寺(こまさかでら)跡であり、国指定史跡となっています。
逆さ観音、もとは逆さまではなかったけれど、オランダ堰堤の工事の際、石材不足が生じて大岩の一部が削られ、そのためにバランスを失って山上からずり落ちて逆さになったそうです。
いろいろ不思議な金勝アルプスですが、また季節を変えて訪れたいと思います。
今回のルートです。
下山後、昭和の面影を残す銭湯「さくら湯」に立ち寄りました。番台のおばさんもお客さんも気さくな方ばかりで、スーパー銭湯もいいけど一昔前の雰囲気が落ち着きますね。体も心もほっこりしました。昔の被る式のこんな感じのドライヤーがあってレトロ感たっぷりです。

では、また次回のブログで!

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