GW登山・秋田駒ヶ岳 2024.5.3 & 遠野でどんどはれ

ゴールデンウィーク東北山行、最終日に秋田駒ヶ岳へ登ってきました。秋田県第一の高峰で、男岳(1623m)、女岳(1512m)、男女岳(1637m)からなり、夏季は数々の花が咲き乱れる高山植物の宝庫として知られています。この日は快晴ではあったものの強風で登山には適さない予報がでていましたが、当たらないことを願いつつ登山口へ。8合目登山口までの県道駒ヶ岳線は5月末日まで冬季閉鎖となっています。

閉鎖されている付近の駐車できるスペースには4台ほど停まっていました。ゴールデンウィーク中ですが、登山者は少ない雰囲気です。ここから8合目登山口まで舗装道路をひたすら2時間ほど歩きます。気持ちの良い森の中の道路なので、スミレや花を探しながらのんびりと進みました。

8合目登山口に到着、雪渓があるのでスパッツをつけたり、パンをかじったりしながら準備をしていると、下山されてきた方が我々のところに「こんにちは」と爽やかな笑顔で来られ、登山道の状況やいろいろなことを丁寧にお知らせしてくれはりました。親切な地元の方で、YAMAPでその日の秋田駒ヶ岳情報を見てみたところ、おそらく、まこさんでは?と思われます。その節はありがとうございました。コメントを書き込めないようなので、ここでお礼を。どこかで見つけてくれると良いのですが。

秋田といえば、この頃熊出没のニュースでよく取り上げられていますので、熊鈴を腕につけて、いつも以上にリンリン鳴らしながら歩きました。地元のまこさん情報によると、街中で見かけたことはあるけれど、山では見たことがないとのこと。山にいる熊は強い熊で、人里にいる熊は縄張り争いから逃げてきた熊なのかもとのことでした。登り始めると、雪の上に熊の真新しい足跡がありました。やはり、熊さんは近くにいるようです。

雪渓のトラバースが何か所かあり、踏み外すと止まらず落ちて行ってしまうだろうと思われるところがありました。この日はとにかく風が強く、登るにつれ爆風気味で、阿弥陀池のあたりから前に進めないくらいで、時折耐風姿勢のようにやり過ごしたり、風に遊ばれながら歩いていました。暴風にはリズムがあるのがよく分かりました。

風速20mくらいあったのかもしれません。阿弥陀池では、風が吹き荒れていて恐ろしいくらいに波立っていました。出発が遅かったのでこの時点で登山者は我々だけでした。

男岳の方を見上げると、切れてるかなと思われる箇所が見られたので、もう少しで山頂ですが、爆風でよろけておばさんが落っこちると大変なので、私はここまでにすることにしました。風はひどかったのですが、終始快晴で眺めは最高です。夏山の穏やかな時期には、お花が咲き乱れてさぞかし綺麗なのだろうと思います。また機会があれば、山頂を目指して行ってみたいと思います。

八合目登山口から、陽が傾きかけた長い舗装道路を再び歩き、ようやく車に戻りほっと一息。その後、乳頭温泉に向かいましたが、日帰り入浴はどこも15時まで。。ということで諦めて、雫石あねっこ道の駅で温泉に入りました。

今回のルートです。

とおの物語の館へ (岩手県遠野市)

翌日は大阪へ帰るべく、ひたすら南下です。途中、道の駅あかさわ(岩手県紫波町396号沿い)に立ち寄り、美味しそうなものがないか物色していると面白いものがありました。昔、奈良の橿原考古学研究所の駐車場で白い羽のような生き物のようなものを見かけましたが、あれは多分ケセランパセランと私は考えているのですが、それと同じものがガラスのケースの中に入って販売されていました。なんと税込み330円(@@)。もちろん買って持って帰りましたよ。

美味しいジェラートで喉の渇きを癒し、遠野地方を目指しました。「遠野物語」は、柳田国男が岩手県遠野地方に伝わる民間伝承を記したものですが、遠野地方は今も素朴で自然豊かな風景が広がる美しいところでした。私は何の前知識もないまま、帰り道すがらということで寄りましたが、人気の観光地のようで、道の駅遠野は駐車場満杯で入ることができず、諦めて、とおの物語の館へ直行。

蔵を改装した昔話蔵では、遠野地方に古くから伝わる昔話を紹介するブースがいろいろとあり、子供も大人もほっこりする展示館です。柳田國男展示館では、柳田国男の生涯や遠野での足跡が紹介されていました。遠野座では、遠野の方言で語り部さんによる昔話を聞くことができました。ほとんどのお話が「昔あったずもなぁ」で始まり,「どんどはれ」で終わるのが遠野昔話の決まった形だそうです。

語り部さんの田代明子さんの方言が最初は外国語のように難しく感じたのですが、聞いているうちに慣れてきて、ゆっくり素朴な語りがとても心地よく好きになりました。昔、お母さんたちが忙しくうちの用事をしながら、子供たちに昔話を聞かせている様子が浮かんできます。絵本の読み聞かせと同じように、昔話を語って聞かせることによって、子供たちの創造力や集中力が養われたことと思います。やっぱり、人間の心に響くのは、生身の人の語りなんだなぁと感じます。AI音声はどうもダメですね。

では、また次回のブログで!

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