敬老の日を含む9月の3連休、不安定なお天気予報でしたが、晴天に恵まれました。
この度は中央アルプスへ、戸倉山と空木岳(うつぎだけ)に登ってきました。
初日は伊那富士と呼ばれる戸倉山(1681m)へ
金曜日、仕事を終えて夕方に大阪を出発、夜中に駒ヶ根に到着。
道の駅で仮眠後、戸倉山の登山口となる戸倉山キャンプ場へ向かいました。
綺麗な樹林帯の中、登山者も少なく静かに森林浴をしながらゆったりと登ると、2時間弱くらいで山頂に到着します。
途中、貫禄のある赤松がありました。
山頂からは、この間登った塩見岳、そして北岳、仙丈ケ岳など南アルプスの山々と、明日登る予定の空木岳や、木曾駒、宝剣岳の中央アルプスが綺麗に見られました。展望が素晴らしい戸倉山です。見渡す山々が、登ったことのあるところが多くなってくると、親近感がでてきて嬉しいものです。
山頂には薬師如来の石像があります。どこを向いているのだろうかと、如来様の向かう方をたどって見てみると、甲斐駒ケ岳の方を向いているようです。
そうそう、甲斐駒ケ岳の山頂にも祠があったのを思い出しました。
「十蔵薬師如来の由来」と書かれたものが山頂にありました。
「とくら」は「十蔵」だったのですね。その中に、「報恩時御堂前に椹(さわら)の老樹があり、如来が移り木され、「宇津木」(うつぎ)の地名になったとの言い伝えがある」と。
明日登る「空木岳」の名前の由来も所説あるようなのですが、薬師如来が「移り木」したというのが、私にはしっくりきました。
そんなことを考えたりしながら下山し、明日の長距離登山に備えるべく、温泉へ!
日帰り空木岳、標高差2100mを超える登りと下りの池山尾根で
空木岳往復の標準コースタイムは12時間、日帰りは長丁場なので、朝、というか、夜中の3時に駒ケ根高原スキー場の登山者駐車場を出発しました。駐車場に到着すると、結構な台数の車が停まっていて、我々以外にも次々とヘッドランプでスタートしていかれます。
ソロの男性が多かったです。
林道終点地点の登山口までは通行止めになっていて車では行けないので、駐車場から1時間少し歩きます。登山口までがなんだか長く感じました。
2時間ほどで、池山小屋分岐の水場に到着。この夏はどこも水不足とのこと、ここも、ちょろちょろと少量の水が頼りなげに流れてました。
あちこちで水不足情報がでていたので、この日は3.5リットルの水分をザックに入れて登りました。暑い日でしたが、なんとか下山まで丁度の分量でした。山頂近くの駒峰ヒュッテでは、ソフトドリンクのペットボトルは売り切れていたようです。
長い樹林帯と、崩落箇所のトラバースや鎖場を超えると、ようやく晴れ渡る青空とハイマツ帯にでます。
駒石の上でのんびりしている登山者がいました。
山頂ではガスがでてきたので、360度の景色は残念ながら望めませんでした。そそくさと下山を開始。登りはとても長かったけれど下りも結構ロングで大変、下界が遠く感じました。
1泊で楽しむのがスタンダードな行程と思いますが、日帰りでアタックする登山者も結構おられて、みんな頑張るなー、と感心しながら、自分にも「よくがんばったね」と褒めておきました(^^
9月中旬になるとめっきり花は少なくなますが、トリカブトとか、こんな可愛い花が咲いてましたよ。くたびれ気味になったとき、がんばりやーと励ましてくれるのは、花や鳥たちですね。
ホシガラスが一生懸命、木の穴に餌(ハイマツの実かな?)をため込んでいるのも見られました。
そろそろ早めの冬支度なのかもしれません。
↓がこの日のログで、14時間かかってしまいましたが、雨に降られることもなく天候に恵まれ無事登頂できたので、メデタシめでたしです。
では、また次回のブログで!