火打山での道迷いニュースについて考えた

今日スマホニュースを見ていると、この間登った火打山で道迷いによる遭難との記事が目にとまった。無事ご自身で下山されたとのこと、ほんとに良かったです。


記事によると「高谷池ヒュッテ周辺で道に迷い、隣の弥八山に入ってしまった」とありました。我々が登山した日はピーカンで視界良好だったけれど、もし天狗の庭あたりでガスっていたりすると、なかなか大変になるだろうなと登山しながら考えていた。地元の方のようなので、何度か登られたことがあるのではと想像するけれど、遭難された日は、おそらく視界がとても悪くて、方向を見失ってしまったと思われる。

所属する山の会に、文部省登山研修所で講師をしていた元国際アルパインガイドの師匠がいる。今回の火打山山行でも、丁度あの辺りで、「例えば、木の間隔などを覚えておいて目星をつけておき、下山時の目印にする」とか、コンパスで角度を計測しておくとか、教えてもらっていたが、実際一人で歩くことになると、迷ってしまうかもと感じていた。雪山では、雪が降るとトレースも直ぐに無くなって夏道のようにはいかないし、天候が悪く視界不良だと難易度はぐんとあがってしまう。

師匠は今どきのYAMAPとかアプリの地図やGPSは一切使わず(というか生きていて使ったことがないそうだ)地図、コンパス、高度計だけで海外でのガイドもしてこられて、現在でも山スキーでガスっている中でも、スイスイ道迷いなくドンピシャのところに到着する。鳥みたいに磁場で動けるのだろうか (笑)と感心している。

少なくとも紙の地図とコンパス&高度計は山に行くときは持参する。スマホは山でフリーズしたこともあるし、雪山などの低温では急に電池残量が無くなったりするので、忘れず持っていきましょうね。

ギアに慣れてしまうと、どんどん動物的感覚が薄れてしまって、常にスマホを握って歩いている現代の私たちは、なんだか弱っちい生き物になっていっているように感じる。アバターにいろいろさせるとかムーンショット計画とか言われてるけれど、もはや人間はロボット化していっているような昨今。文明って人間に幸せをもたらしてくれるものなのだろうか。

心身のタフネスということで考えると、昔の人の方がずっと優れていたのではと思う。AIがどんどん進化するにつれ、人間は益々退化していくのじゃないかな。行きたいところの情報は、WEBで確認して、行く前に写真や動画で見られるし。本当の「冒険」は無くなっていってる。

昔は地図だけで歩いていたし、車で運転していて迷うことはあってもちゃんと目的地に到着していた。まぁ、あーだこーだと道に迷うとややこしくなったりしてしまうけど、自分の頭で悩み考える機会は今より多かった。

今やカーナビに「お願いね」と目的地をポンと入力してお任せで、ナビがないと不安でどこにも行けなくなっている自分に気付く。もう少し生物としての感覚を研ぎ澄ましていかねば!と思うけど、いかんせんスマホは便利でついつい頼りきってしまいますね。

たまにはWEBで下調べせず、スマホも持たず、新規開拓気分で未知の場所を歩いて冒険してみよー。

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