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会津磐梯山(1816m)・小原庄助さんを思いながら

今年のお盆は台風で締めくくりとなりましたが、みなさんご無事でしょうか。関西直撃の台風がやってくるということで、東北からそそくさと台風が来る前に大阪に帰ってきました。

今年は、磐梯山・飯豊山・安達太良山を登ろうということで、8月9日の夕方に大阪を車で出発しました。居眠り運転にならないように運転を交代しつつ、頬っぺをつねり、道迷いしながらも、なんとか次の日の早朝に猪苗代スキー場に到着。

初日は、猪苗代スキー場からリフトに乗って登山口へ。赤埴山→天狗岩→弘法清水を経て、磐梯山に登りました。磐梯山は、猪苗代湖からせりあがるようにそびえ立つ存在感がある山。民謡でも「エイヤー、会津磐梯山は、たかーら~のや~ま~よー♪」とうたわれていて、福島県の人々の心の山なのだろうなと、眺めても登ってみても納得です。

民謡「会津磐梯山」を久しぶりに聞いてみたら、「小原庄助さん 何で身上(しんしょう)潰した、朝寝 朝酒 朝湯が大好きで それで身上つぶした もっともだー もっともだー 」とお囃子があるのを思い出し、のんびり気分になります。磐梯山の近くには、温泉も沢山あり、おコメどころの美味しい日本酒を呑みながら、雄大な景色を眺めてゴロゴロしていたのかもしれませんね。

毎日、朝寝朝酒朝湯はちょっと問題だけど、予定でびっしり固めてしまうのをやめて、たまには小原庄助さん風の過ごし方をしてみたら、至福のひと時を味わえそうです。今回は毎日山登りを詰め込んだスケジュールでしたが、次回福島に行く機会があれば、庄助さんデーを1日くらい設けたいと思います(^^)。

磐梯山は活火山で、1888年(明治21年)7月15日に噴火が発生し、犠牲者は477人と明治以降では最大の火山災害だったそうです。
約5万年前、山体崩壊が表磐梯側で起き、南西に岩なだれが落ち、川をせき止めて猪苗代湖ができたとのこと。1888年の山体崩壊は裏磐梯側で起き、水蒸気爆発により小磐梯を崩壊、消滅させ、流れ山地形とともに川をせき止め桧原湖など多くの湖沼群をつくったそうです。

山体崩壊箇所は、荒々しい岩肌が拡がっています。弘法清水小屋付近からは,「沼ノ平」の旧爆裂火口を見下ろせます。反面、湿原と高山植物が美しい穏やかな広がりのあるところと、登っていても飽きない景色がみられます。登山ルートも沢山ありますので、また季節を変えて登ってみたいと感じる山でした。

山頂に近づくと、弘法清水小屋があり、飲み物やナメコ汁、おでんなども購入できるので、夏休みのファミリー登山者も安心して登ることができますね。紅葉の季節は、さぞかし混雑するだろうなと想像できます。小屋は通り過ぎただけなので、Tシャツとか買えばよかったと後悔しています。

磐梯山下山後、川入の御沢野営場へ移動し、翌日は飯豊山へテント一泊で登りに行きました。
また次回のブログでお伝えします。 
赤埴山からの眺めもうっとり
クルマユリ、可愛い
ひっそりとタカネナデシコ
山頂では晴れたりガスったり、雲が忙しく動いていた。
猪苗代スキー場のリフト、のんびり景色が楽しめた
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