週末に滋賀県最高峰の伊吹山(1377m)にて、星空観賞会があるとのことで行ってきました。
薬草で有名な伊吹山、春は花、夏はナイトハイク、冬はスキー登山など楽しめ、多くの登山者で賑わっていますが、今回はドライブ登山です。
2023年7月12日の大雨で登山道が大規模に崩落し、現在は麓から伊吹山へ登山することができません。復旧までには長期間を要する見通しのようです。伊吹山の西側では石灰岩の採掘が行われており、いつも近くを走るときは、なんだか痛々しい感じに見えていました。そして、土砂崩れの発生で登山が無理になるとは、心配ですね。
ふるさと納税災害支援プロジェクトが立ち上がっています。土砂崩れの箇所が山頂からも確認できましたが、登山が早期に再開できますように祈るばかりです。
ということで、今回はドライブウェイで9合目駐車場まで登りました。らくちんです(^^)
17時過ぎに駐車場に到着すると、結構8割近く車で埋まっており、キャンピングカーも多くて、車中泊の方がほとんどという感じでした。大きな望遠レンズをセットしているカメラマンで賑わっています。
山頂まで1合登るだけで到着。らくちんです(^^)。夕日をのんびり眺めることができて、これはこれで、下山に要する時間など考えずに、山頂をゆったり散策できて良いものだと思いました。
山頂にはヤマトタケル(日本武尊)の像があります。 東征の帰途に伊吹山に荒ぶる神がいると聞き、 退治するために山登るが、草薙の剣を忘れたために、逆に荒ぶる神の「雨と霧と氷」の攻撃に遭い、命からがら退散した(古事記)、とあります。 大きな白イノシシが伊吹山の神。 白イノシシの像も、少しわかりにくい場所にあります。もののけ姫のたたり神、白イノシシは伊吹山の白イノシシがモデルなのでしょうか?
星空観察会が19時半から始まりました。星空を眺めつつの飲み会を楽しんでいると、銀河鉄道999のような動きをするものを発見。
UFOか!と思いましたが、「観察会のイベントで照らしてくれてるんじゃないのん」ということで納得し、良いものがみられたね、なんて話していました。
翌朝は、ご来光を見るべく4時半に起床したところ、周りはガスだらけ。。これは朝日は無理かなと思って、歩いていると、滝雲が山頂からどんどん流れており、とても幻想的な景色が広がっていました。
山の上で泊まると、下界では見られない朝の風景を堪能できるので、とても贅沢な気分に浸れますね。
そして、今朝、Twitter、ではなく「X」に変わっちゃいましたが、何気なく見ていると、我々が見た銀河鉄道と同じ動画がアップされていました。あれっ、これは!と読み調べてみると、あれはどうやら、スターリンクの衛星でした。
スターリンクとは、イーロン・マスクの宇宙開発企業SpaceX(スペースエックス)社が提供する、衛星インターネットサービスで、上空の衛星と通信できさえすれば、誰でもどこでもインターネット環境がゲットできてしまうというサービスです。
なんと、あの星空を点々と銀河鉄道のように連なって動いていたのが、この衛星とは驚きました。スターリンクトレインと呼ばれているようです。
衛星同士が近くに並んでいるのは打ち上げから数日の間で、日本上空に見られるチャンスは少ないとのこと、これを伊吹山の上で見られたのは、ラッキーでした。
一度、このリンク、見てみてくださいね。夜空にこの光景は、まさに、銀河鉄道です。検索したところ、他にもスターリンク衛生の動画が上がっていました。みな綺麗に撮影しておられますね。
Twitterの方は、「2023年7月28日20時32分に平塚の自宅から撮影」と書いておられますが、同じ時間帯に伊吹山からも見えていたのですね。空は不思議。
さらに不思議なのは、ある場所まで行くと、さっと消えてしまったことです。イベントか何かでレーザーで照らしていたので消えたのね、と思ってしまったくらいです。
星空を眺めていると、我々人間のちっぽけさを改めて感じつつ、宇宙に吸い込まれるような感覚が、ふーっと心地良いものです。
夏の夜は、山の上などでのんびり寝転んで星空を眺めるのには良い季節ですね。寒くなる前に、一度みなさんも星空観察に出かけてみてはいかがでしょうか。銀河鉄道が見られるかもです。