南アルプスのおへそ・塩見岳(3052m)へ

梅雨明け間近の三連休、当初は北アルプスへ縦走予定でしたが、お天気予報がイマイチなので、南アルプスの塩見岳 (3052m)に行先を変更して登ってきました。

塩見岳は南アルプスのほぼ中央に位置しており、南アルプスのへそともいわれている。山の名前に「塩」がついているのは珍しいですね。由来は、近くの山から塩が取れること、山頂から海がみえること、などなどの説があり、空気が澄んでいるときには駿河湾がみえるそうです山麓の大鹿村では、製塩施設が明治時代にはあったとのこと。

7/14に大阪を出発し、大鹿村の鳥が池キャンプ場で前泊。静かで綺麗なキャンプ場で、お手洗いが新設したばかりのようで快適。我々以外にも4組ほどと空いていましたが、次の日は予約で一杯になっていたもよう。

鳥倉林道からキャンプ場への道路は、すれ違いが難しい狭い林道、なかなかの酷道具合でした。行かれる方は運転お気をつけくださいね。

翌日、朝4時にキャンプ場を出発し、鳥倉登山口駐車場へ移動、到着した時には既に満車、道路わきの何とか停められそうなスペースに駐車できたけれど、さすが、コロナ明けの7月三連休ですね。ここまで混んでいるとは予想外でした。

三伏峠でテント泊の予定だったので、もしかしたら、テント場もスペースがないのでは?!と皆で焦りつつ、しかし歩みは遅め(^^; で登りました。

途中、雨に降られたりしながら、崩落箇所も慎重に通過し、三伏峠小屋に到着。若干テントスペースの空きがあったけど、もう少し遅く到着した登山者は、林の中に張っていた。今回はこの混み合うテント場で2泊テント生活です。

ガスで視界不良の中、えっちらぜーぜー登ります
日本一高い峠の小屋に到着
テント場は満杯!
翌日、5時にテント場を出発し塩見岳山頂をめざす。
樹林帯を抜け、稜線にでてもガスに覆われたままで、時たま青空がのぞいて期待したものの、長い行程を経て山頂に到着した時は真っ白、景色は望めませんでした。
まぁ残念だったけど、天気を諦めかけていた三連休だったので、無事登頂できたことに何より感謝(^^)。

下山を始めると、青空が少しづづ現れて、テント場に到着するころには真っ青な空だった。
ハクサンイチゲが沢山咲いてました
時折晴れ間も
しかし、おおむね鎖場通過時もガスの中
そうそう、下山時に喉が赤い鳥が、人間をあまり怖がらずに前方の登山道を歩いていた。写真は撮れなったけど、帰って確認したところ、あれは「ノゴマ」でした。
渡り鳥で、夏場に北海道、本州では北部の高山のハイマツ帯で見られるとのこと。貴重な鳥を見ることができてラッキーだった(^^)

下山時に晴れてきた。
三伏山から眺める塩見岳は秀逸。
あそこを頑張って歩いてきたんだね、としみじみ
三伏峠小屋

三伏峠小屋やテント場は大勢の登山客で賑わっていて、いろいろな登山者の方とも話す機会があり楽しかった。街では隣りあわせても話すのは遠慮してしまうのに、山では気さくにガハガハ冗談言いながら談笑できる。山での独特の開放感が心地良いですね。

女性のソロの方も結構多くて、凛々しい若い人たちの姿を見るのは楽しいものです。雪の登山も良いけど、お花が咲き乱れる夏山は、癒されてやっぱり良いもんですな。

鳥倉登山口の近くで、大きな虫網を二つ持っているおじさんを発見。「何を捕まえてはるのですか?」と尋ねたところ、アサギマダラという蝶々が宮古島からたくさん渡ってきていて、調査中なんですとのこと。

小さな蝶々が、南の島からはるばる海を越えて、南アルプスまで飛んでくるとは、自然界は不思議いっぱいですね。

図鑑を見ると、大阪の靭公園などでも見られているので、もしや、うちにも遊びにやってきていたかもしれません。

次回は、鳥や花、そしてアサギマダラを観察しながら登ってみよー。

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