富士山・好きな登山ルート

皆さんは富士山に登られたことがありますか?「富士山は登るより見る山や」、とか、山の会の先輩などは「積雪期の富士山しか登ったことがない」とか、いろいろな声がありますけれども、私は冬に登る技量もないので、夏の富士山に5回登りました。

2014年に初めて富士宮ルートで登りました。登っているときは、風はきつかったけれど晴れ間もあり、九合五勺の小屋まで登り、泊まりました。

しかし、夜中から大雨、あと少しの場所にいながらも山頂には届きませんでした。

今まで体験したことのない強風と雨の中、富士山の厳しさに翻弄されながら、翌朝下山しました。今から考えると、この経験が、のちの登山に生かされた気がします。

翌年の2015年、天気予報を眺めながら再チャレンジ、一人で大阪からトコトコと運転して、須走ルートで登り、無事登頂!こんなに綺麗なご来光を見られました。お鉢巡りをぐるりとして、富士山の風を感じながら下山しました。

人生で初の富士山登頂を単独でするとは、昔の自分からは想像もできなかったよね、と眠気まなこで運転しながら自分に語りかけつつ、感慨深く帰ったのを今でも覚えています。

2017年は、友人のリクエストもあり吉田ルートで登りました。その際宿泊した東洋館は、コロナ前ですが、寝るときに隣の人と仕切りがあって、外国人登山者向けだったのか、えらく綺麗な小屋で快適に過ごすことができました。

やはり一番メジャーなルート、登山者がとても多く、ご来光までの行列は半端なかったです。渋滞もようが結構しんどかった。日本人よりも外国人登山者の方が多かったと思います。

2018年は、家族と一緒に須走ルートで登りました。この時も綺麗なご来光を家族に見せることができてミッション達成。下山時の砂走で「くたびれたー」の声を聞きながらも、吉田ルートよりも人少なめで、富士山特有の雲の動きを眺めながら、楽しい登山でした。

2021年は、友人と水ヶ塚公園駐車場から朝一のシャトルバスに乗車し、富士宮ルートで登り、下りは御殿場ルートから宝永山(2693m)、宝永火口をまわって下山しました。プリンスルートと名付けられているコースですね。

1707年(宝永4年)の宝永大噴火によって噴火口ができ、その際、隆起して出来たのが宝永山です。宝永大噴火以降は噴火がない、つまり、宝永山が富士山の最新の側火山になります。

宝永火口は、今にも爆発しそうな景色です。

往復10時間ほどかかりましたが、この時はコロナ禍ということもあり、登山者が少なく、剣ケ峰の行列もありませんでした。終始快晴の中、初めての日帰り富士登山、達成感がとても大きかったです。良い思い出となった登山でした。

私の一押しは、やっぱりこのコース、登り富士宮ルート、下り御殿場ルートから宝永山、宝永火口経由で下山、です。

なんといっても宝永山からの景色が素晴らしいし、宝永火口をぐるりと歩くと、身近に火山をコワゴワ(笑)感じられます。

今年は、外国からの登山者も多そうですし、すでに小屋の予約も随分埋まっているとのニュースが聞こえてきました。静かな富士山から、通常の大賑わいの富士登山となることでしょうね。

機会があれば、春の山スキーで登ってみたいものです。富士山をスキーで滑り降りたら、さぞかし気持ちいいだろうなー。

2021年は、駐車場で、シャトルバス乗車前に検温し、リストバンドを付けなけらばならず、下山までつけっぱなしで登山しました。
入院した際につけたリストバンドを思い出してしまったので、登山の際にこういうのを装着するのは、なんだかなぁ…と感じました。

このブログが、これから富士山へ登られる方にとって、少しでもご参考になれば幸いです。

宝永山からは絶景
宝永火口に入ると、不思議な感覚で異空間に入った気分
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